なんとなく胃が重い…それ、「機能性ディスペプシア」かもしれません

「食後に胃がもたれる」「少し食べただけで満腹感が続く」「お腹の上の方が張ってつらい」
――そんな症状、経験はありませんか?
検査をしても明確な異常が見つからないのに胃の不快感が続く場合、それは「機能性ディスペプシア(FD)」かもしれません。

■ 機能性ディスペプシアって何?

機能性ディスペプシアは、胃や消化器の「構造的な異常(潰瘍やがんなど)」が見つからないにもかかわらず、
慢性的な胃の不快感や痛み、膨満感などが続く状態を指します。原因はさまざまで、ストレス、胃の運動機能の低下、過敏な神経反応などが関係していると考えられています。

日本では5人に1人が該当するとも言われるほど、実は身近な症状です。

■ 毎日のケアが大切

機能性ディスペプシアの特徴は、日々の生活習慣やストレスに大きく左右されること。
無理な食生活や睡眠不足、過度なストレスは、症状を悪化させる要因になります。ですから、まずは「食べ過ぎない」「ゆっくりよく噛んで食べる」「規則正しい生活を送る」といった基本が大切です。

そして、胃の不調が気になるときには、市販の胃腸薬を上手に使うのもひとつの手です。

■ 我慢せず、まずはセルフケアから

機能性ディスペプシアは命にかかわる病気ではありませんが、放っておくと日常生活の質を下げてしまうやっかいな症状です。
「なんとなく不調」の段階で対策することが大切。胃の声に耳を傾け、適切なセルフケアを始めてみませんか?

🔍 OTC医薬品でできること

機能性ディスペプシアの症状(胃もたれ、食後の膨満感、心窩部痛など)は、以下のようなOTC医薬品で緩和・コントロールできることがあります。

■ 胃腸薬(制酸薬+健胃成分)

例:太田胃散など

  • 胃酸を中和し、胃粘膜の刺激を抑える

生薬で胃のはたらきを整える
軽度の症状や一時的な不調に向いています

✅ 結論:軽症ならOTCで様子見、でも…

  • 軽い胃の不調や短期的な不快感 → OTC薬で対応可能

  • 症状が2週間以上続く・再発する・強い痛みや吐き気がある → 医療機関を受診すべき

OTC医薬品を「セルフメディケーション」の一環として使用しながら、“引き際”を見極めて、上手に活用することがとても大切です。

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