健康によい亜鉛のお話シリーズ② -食欲-

亜鉛が欠乏すると食欲が低下し、食欲が低下すると亜鉛がさらに減るという悪循環が怖い!

 

新型コロナウイルスに対するワクチンや治療薬に国民の多くの期待が集まっています。しかし実際にはワクチンが登場しても、インフルエンザワクチンの例で予測されるように新型コロナウイルス感染症に必ずかからないわけではなく、治療薬が登場しても、インフルエンザウイルスの治療薬でも耐性ウイルスが登場しているように万能ではないでしょう。ウィズコロナの時代はまさにウイルスと共存する時代の到来で、普段から予防やセルフケアの意識を高めなければなりません。特に感染症の罹患は高齢者では重症化しやすいために普段から特に心がけておきたいものです。

 

そうした中で今回も亜鉛について知っておくとよい話題を提供したいと思います。亜鉛が欠乏すると腸の粘膜が萎縮したり、消化を助ける消化液の分泌が低下したり、腸の運動が低下したりしてしまいます。さらに恐ろしいことに亜鉛欠乏は脳にも作用し、食欲低下を引き起こす可能性があるとされています。その食欲の低下がさらに口から摂る亜鉛の量を欠乏させて負の悪循環を招いてしまうのです。

 

血液検査で亜鉛を測定された方は実際、その数値はいかがだったでしょうか?もし低い場合には放置しないようにしましょう。亜鉛の欠乏は感染症に罹患しやすいリスクを招いたり、感染症になった場合に重症化するリスクを高める可能性があります。しっかりセルフケアを行っていきましょう。

 

参考文献

Elmes ME, Jones JG:Ultrastructural changes in the small intestine of zinc deficient rats. J Pathol, 130:37-43(1980)

Koo SI, Turk DE:Effect of zinc deficiency on the ultrastructure of the pancreatic acinar cell and intestinal epithelium in the rat. J Nutr, 107:896- 908(1977)

Levenson CW:Zinc regulation of food intake:new insights on the role of neuropeptide Y. Nutr Rev, 61:247-249(2003)

 

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